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LAMY safariはカスタムすべし


いまや文房具好きのみならず世間一般にも知名度が向上しているLAMY safari。文具店のみならずおしゃれな雑貨店でも取り扱いがあるほどで、モデル名こそ知らずとも見かけたことがある人も多いはず。今回はそのsafariを複数本購入することで様々な組み合わせのオリジナルカラーにカスタマイズできるよというお話です。


私自身、身の回り品を黒赤で統一したいという半端ではないこだわりがあるため、こうして配色を変えるためだけに何本も購入することで好みの色にありつけました。高いものであればなおのこと、同じペンを何本も買うなんてのは一般的に考えると理解を得られにくいことですが、そこを押してまで作りたい色があるという強いこだわりのある方にはおすすめです。


safariについて

LAMY社のフラグシップモデルというと、60年代に作られたとは思えない美しい流線ボディが目を引くLAMY 2000シリーズが挙げられます。ただLAMYを代表する顔という点で考えるとむしろsafariがふさわしいと言えるかもしれません。万年筆、ボールペン、ローラーボール、(シャープ)ペンシルとラインナップも申し分ありませんし、特に万年筆分野においてはそれまでの黒ボディに金クリップといった典型から脱した先進的なデザインを採用しており、近年の万年筆ブームの立役者とさえ言われているほどです。

そんなsafariはLAMYのラインナップの中でもビギナー向けのモデルと言えます。3,000円という比較的手の届きやすい価格帯に抑えられており、豊富なカラーバリエーションやデザイン性の高さが他メーカーとは一線を画しています。総合的なとっつきやすさから若年層からの支持も厚く、限定カラーが毎年発売されることからコレクターも数多く存在するほどで、発売から40年近く経ったいまでもその人気は衰えません。

カスタムしよう

safariに限らず大抵の万年筆は大きく分けて首軸・胴軸・キャップという3つのパーツで構成されています。同じsafariで異なる色のペンを購入し、これらのパーツを交換することで自分だけのオリジナルペンを作り上げることが可能なのです。

私の場合は黒赤カラーが大好きですのでそれを踏まえたうえで考えるとシャイニーブラックとレッドを組み合わせるのは確定なのですが、そうなるとどちらの場合もクリップとニブがシルバーですので完全に黒と赤だけで組むことを考えるとイマイチ。そこでさらに購入したのがブラックのニブ単品とjoyです。

ありがたいことにsafariのニブは単体で販売されているので買い替えができます。今回のようなお遊び用途はさておき、ニブが破損してしまった際にも簡単に交換が可能ですので非常に便利です。そしてjoyですが、こちらはsafariを元にしたカリグラフィーペンです。キャップが黒地に赤クリップという私の理想を体現したような配色ですので、このキャップパーツのためだけに購入しちゃいました。




  • 首軸: safari レッド
  • 胴軸: safari シャイニーブラック
  • キャップ: joy
  • ニブ: F字 ブラック

ペン3本分のパーツと追加のニブを組み合わせたわがままカスタムです。キャップをはめた状態で全身黒に赤クリップのアクセントというのが私の求めていたものでして、キャップを外したら赤いグリップがお目見えするという2段構え。実にかっこいいです。

お値段は総額10,000円ほど。safariの元の価格(3,000円)を考えると+7,000円はめっちゃ高いですが、万年筆を趣味にしている身としてはそこまで大したものでもありません。金銭感覚がおかしいことは重々承知の上です。ただ私の場合は使用されなかったパーツたちで構成された余りものペンを買い取ってくれる知り合いがいてくれたためそこまでの負担にはならずに済みました。

色を変えるためだけにここまでしているのかとふと我に返ったときにバカだなぁと思うこともありますが特に後悔はしてません。さすがに3本分を入れ替えるなんてことを考える人はいないでしょうが、2本だけでも8通りの色の組み合わせができますのでやってみてもいいかもしれません。気に入った配色ではない片割れの処理をどうするかが問題ですが、そこはまあ各自でなんとかしてください。

今回の私のような場合は1つの組み合わせのためだけにかなりの犠牲を払うことになりましたが、好きな2色を買って気分に合わせてその都度配色を入れ替えるという遊び方もアリだと思います。限定カラーまで含めると組み合わせのレパートリーは無限大です。自分だけのsafariにカスタムしてみてはいかがでしょうか。

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